薄い膜ながら、ぷあんとしたゴムに似た弾力と滑らかな食感を持つ湯葉。湯葉は大豆加工品のひとつで、豆乳を加熱したとき表面にできる薄皮をいただきます。生湯葉、汲み湯葉、乾燥湯葉…。湯葉刺し、湯葉巻き、湯葉の汁物…。種類も用途も色々で、豆腐とは違った味わいがあります。時間と余裕のあるときに、しっかりと味わっていただきたいと思っている一品です。
前回から引き続き、倉敷市のかじはら豆腐さんにて取り扱っている主な豆腐製品を紹介しておりまして、ラストとなる今回は、湯葉について取り上げたいと思います。かじはら豆腐さんについては、前回までに以下の4シリーズを書いたので、よかったらどうぞ。
絹ごし豆腐編
木綿豆腐編
油揚げ編
厚揚げ編
値段は税別、内容量は2018年10月時点のものになります。 よろしくお願いします。
生湯葉
価格:216円

シート状になっている湯葉。豆乳から引き揚げた湯葉を、一枚一枚干して、適度に豆乳を落としたものです。乾燥湯葉の前段階のもので、生春巻きの皮のようにして使うと美味です。カットして、サラダに散らすのも◎。

刺身湯葉
内容量:1パック
価格:432円

生湯葉を刺身サイズにカットした湯葉。切る必要がないので、パックを開けてすぐいただけるのがとても便利。わさびと醤油でいただくと、湯葉の甘みがジュワッとします。また、わさびの味が異様なくらい引き立つので、いいわさびを用意したいものです。
汲み湯葉
内容量:1個
価格:270円

出来たて湯葉を、豆乳を落とさずに容器に詰めた一品。容器内ぎっしりに詰まった湯葉を、取り出すとまるで豆腐。湯葉だけの湯葉ミルフィーユ状態になっています。湯葉をはがしたり、崩したりしないで、この状態のままいただきます。個人的には、一度取り出して、カットしてから食べるのが好きです。

ちなみに湯葉豆腐という名称の湯葉が出回っていることがありますが、それはこれだと思われます。豆乳感がしっかりあって、好きです。
以上、5回に渡ってお世話になっているかじはら豆腐さんの豆腐と豆腐製品の違いについて解説させていただきました。どちらかというと、自分の備忘録を兼ねたメモとして書いたので、分かりにくい点も多々あったかと思いますが…はい。精進します。
ここからは抽象的な話になってしまうのですが、ちょっと書きます。
豆腐屋さんやメーカーさんが、それぞれの思いで作られた豆腐の情報は、本当に膨大です。 どんな大豆を選んで、どんな凝固剤を使って、どんな固さに仕上げて、どんな厚さに切るのか…その全てに意味があるのだと思います。食べるたびに、その意味に全て気づかないといけないとは思いませんが、「おいしい」の奥にある「だからおいしい」を押しつけがましくない程度に説明できる人になりたいと思っています。
この後も、違うメーカーさんの豆腐で同じような解説メモを残していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。