木綿豆腐を作ったものの、豆腐百珍には品目としての木綿豆腐はない!
なので、手作りの木綿豆腐は、34番目にある「奴豆腐」ということにします。
水にさらして、アク抜きして、冷やしたら、鰹節とすりおろし生姜をたっぷり乗せて、醤油を垂らしていただきます!
ちなみに、水にずっとさらしていると、できたて豆腐ならではの、ほんのりとしたしょっぱさが抜けてしまいます。
なので個人的にはさらさずに、温かいままでいただく木綿豆腐が好きです。
さて、なぜ奴豆腐の奴の語源の由来が気になります。語源由来辞典というものがあったので、調べてみたところこんな記述がありました。
奴豆腐の「奴」は、大名行列の先頭で槍や挟み箱を持つ役「槍持奴(やりもちやっこ)」のこと。
この奴さんが着ている半纏には、「釘抜紋」という四角い大きな紋がついていたそうです。豆腐の形がこの四角い紋によく似ていることから「奴豆腐」というようになったそうです。
冷たいものは「冷奴」、温かいものは「湯奴」「煮奴」と呼ぶようになったそうです。
奴の由来が、紋から来ていたなんて、驚きです。その紋がどんな見た目だったのか、どっかの博物館にあるものなら、一度見に行ってみたいと思いました。