河原や土手に行かないと見つからないと思っていた「つくし」。散歩していた道端に1本だけ生えているのを見つけました。こんな道路が整備されていて、車がガンガン走っているあたりでも、あるものなのですね。
産直に行けば、大量のつくしが手に入る季節も間近。ということで、つくしの下ごしらえをここでおさらいしておこうかと思います。合わせてつくしの基本情報もさらりとご紹介。
つくし
漢字で書くと「土筆」。その正体は、シダ類トクサ科の「スギナ」の胞子茎です。
つくしの生える時期は、暖かい地域ならば2月-3月。寒い地域ならば3月ー4月頃。
川の土手や、畑のあぜ道など、水分の近いところによく生えています。
つくしの栄養
そんなに栄養価は高くないのですが、ビタミンB群、ビタミンE、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、銅などのビタミン・ミネラルを含んでいます。薬効成分が高く、乾燥したものを煎じて飲むとむくみに効果的みたいです。
おいしいつくしの見分け方
穂先に蓄えている胞子を散布すると、枯れてしまいます。ですので、穂先が開く前のつくしを選ぶことが、おいしいつくし選びのポイントです。次に選び方のポイントを紹介します。
- 胞子がある場外で、穂先がしまっているもの。穂先が開いているものは、穂先から緑色の胞子がぱらぱらと落ちてきます。
- 節と節の間が短いかどうか。間が長いものは育ちすぎ!
- 細いものよりは、太いもの
つくしの下ごしらえ
1:ハカマを手で取り除きます。(※ハカマとは、つくしの茎の途中にある葉のようなものです)残っていると、筋っぽいものが口に残るので、しっかり取り除きます。
つくしのハカマを取っていると、指先がアクで真っ黒になります。また、穂先から胞子がぽろぽろこぼれるので、新聞紙などをひいて汚れ防止をすることをおすすめします。
2:鍋に湯を沸騰させ、軽く15秒ほどゆでます。ゆですぎると、グニャグニャになってしまうので、サッとゆでるだけで十分です。
3:ゆでたつくしを、冷水に放ち、水気を切ります。アクが気になる場合は水を2~3回変えると、アクが弱まります。
4:サッとゆでたつくしは、炒め物、卵とじ、つくしご飯などにして、いただきます。味はほろ苦くて、山菜だとぜんまいに似ていると思います。食感は変な例えで申し訳ありませんが、缶詰のホワイトアスパラガスに似ていると思っています。