おせちでもおなじみ、里芋の含め煮は、薄目に味付けした煮汁にじっくり浸して味を含めて作ります。色白に仕上がった里芋は口に含むとやさしいだしの味が広が り、なんとも味わい深い一品です。
ところで、なぜおせちに里芋かというと、里芋は子孫繁栄の縁起物だからです。里芋の畑で芋を掘ると、親芋に、子芋、孫芋と、芋の子どもたちがわらわらとくっついてきます。その様子が縁起がいい、ということなのですね。。
材料 2人分
里芋 400g (小芋なら6~8個)
だし 2カップ
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
みりん 大さじ2
薄口醤油 小さじ1
柚子 柚子の皮適宜
作り方
1:里芋はたわしで泥汚れを落としたら、皮をむきます。大きさはなるべくそろうようにし、芋が大きい場合は半分に切ります。余裕があれば六角むきにします。
2:切った里芋をボウルに入れ、塩でよくもみ洗いします。
小鍋に里芋とかぶるくらいの米の研ぎ汁を入れて火にかけ、沸騰したら4分ほどゆで、ざるにあけてしっかりとぬめりを洗い落とします。
3:小鍋にだし汁と里芋を入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして里芋に火が通るくらい(約8分)煮ます。
4:みりんと砂糖を加え、2~3分煮て甘みを含ませてから、塩と醤油を加えます。
ペーパータオルを落し蓋代わりにかぶせて弱火で4分、芋が柔らかくなるまで煮ます。
火はごく弱火にします。強すぎると芋が煮崩れしてしまいます。
5:火を止めて、そのまま冷ましながら煮汁に2~3時間ほど浸けて味を含ませます。器に盛り付けて、柚子の皮の千切りを散らしてできあがりです。