なめらかで、ねっちりしていて、白くて柔らかい里芋。素材のおいしさを一番味わえる食べ方は、きぬかつぎだと思います。きぬかつぎを作るときのコツはひとつ。水から徐々に熱を加えて温めて加熱すること。いきなり熱い熱湯ではゆでません。というのも、表面ばっかりに熱が通ってしまって、内側と外側の火の通り方に差が出てしまうからです。ゆっくりとゆでた里芋には、ほのかな甘みとナッツのような香ばしさがあります。これは、水からゆでたときにしか味わえない味です。

なんて言いつつ、私は蒸す派だったりします。これは、里芋がむきやすいよう頭を切ってから加熱するものなのですが、水からゆでてしまうと、切り口が里芋の皮の色に変色してしまうんですね。それが嫌なので、蒸しています。なので、食べ方はお好みで。ゆでるなら丸ごとがおすすめ(ただし、むきにくいかも)。蒸すなら、頭をちょっと切り落としてから(ただし、ゆでるほうが味がいいです)。自分に合った方法で作ってみてください。

 

作り方

きぬかつぎ1. 里芋の土汚れをきれいに洗い落します。小さい芋なら、頭の部分を少し切り落とし、大きい芋なら半分に切ります。

 

 

 

 

きぬかつぎ2. 蒸し器に里芋を並べて、柔らかくなるまで中火で10-15分蒸します。竹串がスッと刺さるくらいまで、蒸します。

 

 

 

 

きぬかつぎ3. できあがったきぬかつぎ、おしりを押すとスッと皮が脱げます。田楽味噌、わさび醤油、抹茶塩などを用意していただきます。

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