銀杏(ぎんなん)の季節がやってきましたね。ぷっちりとした弾力があって、ねっとりするような、もっちりするような、それでいてほろ苦い味わいで、ナッツな銀杏。大好きです。
銀杏の殻って、なかなかむくのが難しいものなんです。固い殻に、割れ目を入れて、むいてみたら今度は薄皮がついています。その薄皮は加熱しながら、だんだんはがすのですが、ものによってはきれいにはがれないものも…。でもあのおいしさを口にするためならば、やらなくては! というモチベーションで、いつも銀杏をむいております。
さて、銀杏は小さい粒なので栄養源としてはあまり期待できないのですが、滋養強壮や膀胱や肺を温める、薬効的効果が高いことで知られています。だけど効果が強すぎるので、生食厳禁、大人なら一日10粒を限度にしましょう。消化不良を起こしたり、のぼせて鼻血が出たりする場合がありますよ。
銀杏のむき方
1. ペンチを用意します。ペンチは右のもののように、はさみこむ部分に丸い隙間があるものを用意します。左のもののように隙間がないものだと、銀杏を殻ごとつぶしてしまいます。
2. 銀杏を写真のように、丸いくぼみに縦にはめ、縁の部分がペンチに接するようにして入れます。
3. 軽く力を入れると、ぎんなんの殻にきれいな割れめが入ります。力を入れすぎると中身がつぶれてしまうので注意しましょう。
4. 殻に割れ目が入ると、むきやすくなっているので、手で殻をむきます。薄皮はついたままですが、加熱すると自然にとれるのでそのままにしておいても大丈夫です。
5. 銀杏の薄皮に爪楊枝などで、切れ目を少し入れておきます。こうすると、薄皮がむけやすくなります。
フライパンで実が透明感のある緑から黄色になるまで弱めの中火で炒ります。薄皮は自然に取れていきます。
取れない場合もあります。その場合は冷めてから手でむきます。
ゆでる場合: しっとりとした仕上がりに。銀杏ご飯や煮物のアクセントに。
6. 銀杏の薄皮に爪楊枝などで軽く切れ目を入れておきます。こうすことでゆでたとき薄皮がむけやすくなります。
小鍋にお湯を沸かしたら、実が透明な緑から黄色になるまでゆでます。このとき、お玉の底で転がすようにすると、薄皮がむけていきます。